当クリニックでは千葉大学医学部認知行動生理学教室と連携し、研究も行っています。
対象の患者さん、ご家族への丁寧な説明と同意の上で、ご協力をお願いすることも有りますので、その際にはご考慮いただければ幸いです。
1. 血清タンパク質を測定することによる診断と治療
人の血液には様々なタンパク質が含まれており、それらの中には精神疾患に関連するものもあります。
例えば、BDNF(脳由来神経栄養因子)はうつ病をはじめとする幾つかの精神疾患で健常者に比べて濃度が低下していることが知られています。
そういった、血液中のタンパク質は新しい精神科のバイオマーカー(生物学的指標)として診断や治療効果判定の目安になる可能性があり、盛んに研究されています。
研究に同意してくださる方からは、採血をさせていただきます。
2. 脳の血流を測ることによる治療効果判定
近赤外スペクトロスコピー(NIRS,写真)は、頭の皮膚に近赤外光を当てて、大脳皮質の血流変化をリアルタイムに把握することのできる装置です。
この機械を使って、精神科の病気の診断や治療の効果判定が可能であるかを探る研究が盛んに行われています。
当クリニックでは、松澤が中心となり、このような研究への参加をお願いすることがございます。
研究の目的、方法については必ず詳細な説明をし、安心して参加いただけるようにいたします。
どのような研究に参加していただくかは随時説明いたします。